築地マグロ屋3代目

築地マグロ屋3代目が、豊洲市場で毎日行う本鮪・インドマグロの競り情報を発信。仲卸ならではの鮮度と熱気をお届けします。

カナダ推し!!

今日は昨日に比べると全体的な数は減りましたが、
ボストンやカナダの大西洋本マグロは幾らか増え気味?でした。
その中でも今日はボストン産の方が比率としては多かったですが、
品物的にはボストン産はカナダ産に比べ、同じ大西洋ですが若干色がボケてるように感じます。
あくまでも私の見解ですが(^^;;)
そのボストンに比べ、カナダ産の鮮度の良いものを選べば品物は素晴らしいですね~
今日も190キロのカナダ産を仕入れましたが、品物はとても良かったです(^^)
相変わらずけっして安い相場ではありませんが、やっぱり自分が『コレ!』と思った魚を
多少無理してでも買った方が色持ちも全然違いますし、品物も良くお客様にも
ご納得していただけますので、結果『損!!』しなくてすみます(^^;;)
まぁそんな数字的な事よりも、自分自身も良いマグロを扱っていると気分が良いですし、
なによりお客様に喜んでいただけることが・・・うれしいです(^^)
今のカナダ産、個人的には「推し!!」です


ただ一つ、今のカナダ産で唯一の弱点といえば
『カナダ』
という産地の名前、大西洋という漁場。
もちろん河岸の中では今の時期、大西洋のボストン・カナダ産が物が良いという事は常識中の常識!
むしろ「カナダ?」なんていえば
『あ~マグロ知らないんだな・・・』
と思われること間違いないですが、
世間一般的にはカナダ産どころか北大西洋という産地は全くと言っていいほど
知られていないのが実際のところ。。
大西洋のジャンボはもうかれこれ30年近い歴史があるはずですが、
その鮮度たるや昔とは比べ物にならず、輸送のスピードもさることながら、
手当の良さ!魚がどうすれば傷まないかを現地の漁師もかなり理解して、
手間をかけて日本まで輸送してくるようになりました!!
ホント以前のカナダ産などは
「腹の中に保冷材1個入ってるだけ!」
そんな感じでしたが、いまは氷がっちりカマしてギンギンに冷えた状態で空輸してきます。
実際、マグロを食べない現地の人たちからしたら、その「氷を付ける意味」が
わからなかったらしいのですが、手当をきっちとして手間をかければ値も出るということが
今は現地も分かってますからね~
そのおかげで私たちも素晴らしい大西洋のマグロを扱うことができているので、
その先駆者たちには感謝ですね(^^)

で今日のカナダ産、写真撮ろうと思っていたのですが、
写真を撮る前におかげさまで半身、すべて売り切らせていただきました~♪
(携帯のバッテリーが切れカメラ、作動できず・・・無念。。)

ということで今日は昨日に仕入れました沖縄産のメバチ



先日の宮崎のキハダといい、この沖縄のバチといい
本来「春」に脂ののる産地のマグロがこの時期に良いんですよね~
物がいのはうれしいのですが・・・海、大丈夫なのかな??
もちろん三陸の東沖のバチもぼちぼちでていますよ(^^)

近海の天然本マグロはまだちょっとですね。
ヤケも多いようです。値は出てますが・・・


今日のカナダ産、明日残しておいてあるもう半身を冷蔵庫から出してきます!
あしたこそは写真・・・撮ります(^^;;)