築地マグロ屋3代目

築地マグロ屋3代目が、豊洲市場で毎日行う本鮪・インドマグロの競り情報を発信。仲卸ならではの鮮度と熱気をお届けします。

高いけど・・・しょうがない!

昨日の台風には参りました!!
各地で被害も出てしまい、犠牲になられた方もいらっしゃいまして
本当に自然というのは人間に生活に恵みもくれますが、同時に恐ろしさも
持ち合わせていると改めて思い知らさせてくれますね。
犠牲になった方々のご冥福を、お祈りいたします。。

そんな自然相手の私たちの商売。
今は近海や天然物だけでなく輸入物や養殖物と多種多様にいろいろある時代ですが
やっぱり台風の影響というのは大きく受けてしまいます。
とくに小物類はお盆休み明けよりずーっと品薄状態が続いているままのようですね。
ただそんな状況の中、カツオだけはあったとか??

マグロの方はというとやはり近海物は台風前に港に戻ってきたであろう
津軽海峡の本マグロがちょっとありましたが、あとは輸入物のみ・・・
といっても大西洋のボストン・カナダ産が10本位あっただけで天然インドは
今日はほとんど見かけませんでしたね。数本だけ?あったみたいですが・・

メバチもキハダも非常に少なく、キハダは近海物ですが脂全く無さそう(T0T)
メバチは近海物はほとんどなく、南半球の輸入物ばかりでしたね。
値も高いです。

が、高いのはバチだけでなくもちろん本マグロも(泣)
特にこの時期は金顔の本マグロにはなかなか脂がのりませんから
「脂のある物」
となるとインドか大西洋。
今日はインドは無しとなると大西洋しかなくなります・・・
なんで、やっぱり高かったんですが~



買ってしまいました(大汗)
魚体は「あえて??」ちょっと小さめの86.4キロ
それでも頭無しの目方ですから頭があれば100キロサイズといったところでしょうか!?
この大きさで一番小さいサイズです。ゆえに通称『ジャンボ』(^^;;)
築地の魚河岸の中で「ジャンボ」といえばこの大西洋本マグロの事を言います(^^)
ちなみに・・・太平洋の本マグロはどんなに大きくても『ジャンボ』とは呼ばれませーん!
ちょっとしたマグロや豆知識でした(笑)


大西洋のマグロ、やっぱり脂あって「大西洋らしいおいしさ」です!
あきらかに近海物とは味は違いますが、その違いがまた
「マグロの面白さ」
でもあります(^^)

個人的には「秋の味覚」ナンバー1だと思っておりますが(^^;;)


またまた南海上に台風がありますが・・・影響少ないと良いですね。
三陸寄り北は今日も漁に出るのは厳しいでしょうね~