築地マグロ屋3代目

築地マグロ屋3代目が、豊洲市場で毎日行う本鮪・インドマグロの競り情報を発信。仲卸ならではの鮮度と熱気をお届けします。

昨日テレビで・・・

昨日、CSケーブルテレビの
ナショナルジオグラフィック
という番組で(ナショジオです^^;)
アメリ東海岸の大西洋のマグロ漁師の番組が放送されていて
その中で、3日もマグロを揚げていない船が
大きさはどれくらいかはわかりませんが、
やっと釣り上げた小さめのマグロを
『また大きくなって帰ってこいよ!』
とすぐに、なんのためらいも無く海に放しているのを見て

『やはりアメリカは日本より随分すすんでいるな・・・』

と思わされてしまいました。
確かに、アメリカの基準は世界的に見てもかなり厳しく、
ある程度の大きさのマグロ以外は海に放さなければならないと
決まってはおりますが、しかしその放す仕草に全くためらいも無く
その中で
『小さいマグロを獲ってしまえば大きい獲物が居なくなってしまう。
自分で自分の首を絞めることになるんだよ・・・』
と話しているのをみて、マグロで生計を立てている漁師であるが故の
非常に高い資源保護の意識だと、関心させられました。
その世界のマグロの8割を消費するわが国では、赤ちゃんのメジマグロが
当たり前のように獲られ、取引され、消費され・・・
網で大量に揚がった日にはタダみたいな安い値段で売られ、
小さいために日持ちもしないことから悪くなってしまえば捨てられてしまい・・・

マグロを取り扱う1人の人間として、今のあり方、
メジを含めた太平洋のクロマグロを取り巻く状況を危惧せずにはいられません!!


と、のっけから重い(でも大事なんです^^;;)お話で入ってしまいましたが、
今日も生マグロの状況としては養殖物が中心!
(ってかほとんど・・・)
僅かに和歌山県那智勝浦産や長崎県の定置網と天然本マグロもありましたが・・

メバチは数は少ないですが、近海の良い魚入ってますよ(^^)
気が付いたら背側のイチバン頭よりの半端な部分しか残っていませんでしたが



銚子産の上メバチ
脂があって、色も良く身もネットリ!!

近海のメバチは「バチと言えど!?」味がありますね~
美味しいです♪


明日は養殖本マグロも数がなくなるようで
競り場・・・どうなるのかなぁ~~??